代田接骨院

群馬県の大泉町にある 代田接骨院のブログです

前回の記事にあるように桶川飛行学校は改築?で一般公開をやめてしまう為
最後のチャンスとおもい、話を聞きに行ってみました。


ここの正式名称は「陸軍熊谷飛行学校桶川分教場」といい
昭和12年から20年2月の閉校までに1500~1600人の飛行兵を養成し
それ以降は終戦まで特攻隊の訓練基地となったそうです。

なお日本で唯一当時の建物が現存している飛行学校になります。

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受付を済ませて中に入ると、さすがに80年以上たってる建物なのでそこらじゅうが傷んでいて
場所によってはこんな感じで今にも崩れそう。。。



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一昨年の大雪や、東日本大震災の大地震をよく耐えたな~と考えながら展示物を見学してました。



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ひととおり見学した後、たまたま近くにいた女性スタッフの方?にお話を伺ってたのですが
桶川飛行場の教官だった伍井芳夫さんという方の話でした。

伍井さんは当時32歳。宙返りなどのアクロバット飛行などもこなしてしまうほど、とても腕のたつベテラン教官で
その頃の軍人としては珍しく特攻に反対の意見を持った人物だったそうです。
家は桶川で妻と3人の子を持つ家庭でとても家族思い。


そんな人なのになぜか最後は自ら特攻に志願して戦死してしまいました。。。家族にも話さずに。。。
特攻に反対の意見を持った家族思いの人が一体なぜ??
わざわざ特攻で死にに行かなくてもいい年齢でもあるのに。。。なんで?


私もその話を聞いていて疑問をいだいたのですが、それと同時に
このエピソードが「永遠の0」の宮部久蔵の人物像と重なって見えました。
そのことを尋ねてみると。


以前、永遠の0原作者の百田尚樹さんと対談した時に
この私の父のことを話したことがあったので、もしかすると百田さんも
参考にして物語を書いたのかもしれませんね。と、

えっ?!
スタッフだと思って話を聞いていた人は、伍井さんの実娘であり
「旧陸軍桶川飛行学校を語り継ぐ会」の会長である臼田智子さんでした。
まさか会長自らのご親族の貴重な話を、じかに聞けるとは思ってもみませんでした。

その他にも父親が戦死したショックで母親の母乳が出なくなり
ろくに食べ物も無い時代、そのまま死んでしまった乳飲み子だった弟さんの話や
妻や子供など家族に宛てた手紙の話などなど・・・
忙しい中、様々なお話を聞かせていただきました。



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その後、隣の部屋に行ってみると人だかりがあり
のぞいてみると少し小柄なおじいさがモールス信号の説明をしてました。

瀬戸山定さん、来年で90歳だそうですが声にハリがありとてもお元気。
元通信兵で受信のエキスパートだったそうです。



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送信の技術は苦手で真ん中より下のレベルだけど受信の能力に長けていて
いつも3本指に入るほど優秀だったので、陸軍航空総軍司令部通信班という
日本の指令の根幹通信を担っていた場所に受信専門として配属されたそうです。

この方の話がまた面白い。身振り手振りをまじえながら
「ニイタカヤマノボレ」の話に始まり、なぜ戦争は起こったのか?
などとても分かりやすく解説していただきました。

モールス信号を打つのが苦手だったといっても
「ツー・トン・ツー・トン」と素早く信号を打つ手つきは
とても来年で90歳になる方とはおもえません。

一緒に話を聞いてたK氏も
町の講演に来ていただきたいくらいおもしろいと。

私もこの方の話をもっとじっくりと聞いてみたいとおもいました。



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通信班の瀬戸山さんの仕事は米軍の通信を傍受したり、外地にいる兵士からの戦況を聞きとったりするのですが
その信号は全部数字を羅列した暗号文で届くため、通信班が受信したものを電報班に渡して
それを電報班が文章に解読してくれるそうです。


そんなある日、外国の電報を傍受して電報班に渡したところ
秘密にするはずの解読したその内容を、こっそりと瀬戸山さんに教えてくれました。



内容は「大日本帝国がポツダム宣言受諾の用意あり」

8月13日。
それは終戦2日前の出来事だったそうです。。。







12月からは改築工事?の為にここは一般開放を一時中止しますが
再び公開するのは2020年東京オリンピックあたりを目指してるそうです。
でも話の様子だと早くて5年後・・・実際はどうなるか?



建物はもちろん貴重で大事ですが、それ以上にこの方々にお会いでき、
もしかしたら次はないかもしれない大変貴重なお話を聞かせていただき
とても良い経験になりました。

ありがとうございました。







見学を終えて次の目的地に向かう為に荒川サイクリングロードへ出ると
対岸にホンダエアポートが見えました。

吹き流しを見ると川の上流から下流に向かって風が吹いてます。
遊覧飛行のプロペラ機が風上に向かって離陸していきました。

冬の澄んだ青空には気持ちよさそうに飛んでる飛行機やパラグライダー。



70年前はここで20代の若い人たちが国の為に
吹き流しを目印に急降下する特攻の訓練をしてたそうです。

展示物に風呂場を写した写真があったのを思い出しました。
みんな無邪気な笑顔でお互いの体を洗いあってました。

あんな青春真っ盛りの人たちがいったい何をおもって
今と変わらないこの空を飛んでいたのかな。。。

と考えてしまうものがありました。



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